生活日記

東京の郊外で三歳と一歳の姉妹を育てる専業主婦です。

6年目の真実

今振り返れば、結婚する前の私は、結婚したらゴールだと、頭のどこかでやっぱり思っていた。

結婚して丸5年経った。付き合っていたときから、夫は喧嘩になると私に何も言えなくなるひとだった。こんな言い方、酷いけど、何か問題に直面したときの力関係は、限りなく10:0に近かったんじゃないかと思う。

育児や仕事をしていく中で、タフにならざるを得ない出来事がいろいろとあって、夫は変わった。言いたいことを言うひとになった。家でも会社でも。

今は6:4くらいになってきた感覚がある。まだ私が強い。。

夫は、もともと怒りの感情を出すのがとても苦手だから、怒ると、ある瞬間にキレるように感情をばっと出す。最初はそれに惑ったし、引いたし、さらに頭に血がのぼることもしょっちゅうある。

でも、そんなふうに、歪ながらも変化の過程にあることを私は感謝している。

夫が変わってくれなかったら、私は愚かにも夫の優しさや思いやりにあぐらをかいて、彼を傷つけ、愛情を損ない続けていたと思う。それを思うとぞっとする。

 

先日、びっくりすることを告白された。

それは付き合っていたときからすると7年間、彼が私を思いやる気持ちから、本当は言いたかったけれど、黙っていたことだった。

その夫の真実に、なんでもっと早く教えてくれなかったの…と脱力した。

でも、私から察して気づくことも出来たかもしれないことで、いや、恋愛関係真っ最中だったら、きっと私から気にして聞いていたようなことで、やっぱり自分は結婚という約束された安定の幸せに、あぐらをかいて、鈍感になっていた。

本当は、何も約束されていない。離婚しない限り、形だけなら約束され続けるかもしれないけれど、お互いの気持ちなんて、努力や、気遣いや、感謝がなければ、到底維持していけない。冷めてしまうのなんて本当に、簡単だと思う。

 

もうすぐ私は子どもを連れて実家に戻る。夫はアメリカに発つ。三ヶ月ほどの単身生活を経たら、また新しい生活が始まる。

きっと、日本にいるときよりも、もっと困難を感じることは増えるだろうし、夫婦のあり方が問われると思う。

どれだけ相手を理解できないと思っても、わかり合う努力を、対話を、決して諦めないって、そこだけはお互いに信頼があるから、やっていけている。その信頼が私たち夫婦を繋ぎとめていると思う。

 

言いすぎ注意。本当に。謝っても遅いから。捲し立てそうになったら、とりあえず一回、外出るとかしよう。